エレガンスの代名詞とも言えるスモーキングジャケット。
タキシードとも呼ばれるそのジャケットは、現代ではかなりフォーマル感が強く、結婚式やパーティで着用するイメージが強い方も多いのではないでしょうか？
そんなスモーキングジャケットの歴史的背景を読み解きながら、日常使いをしていくポイントまで解説していきますよ！
Gumiです！スモーキングジャケットは僕の愛用するアイテムの1つです！
難しく考えず、自然体で着られるよう、その性質をしっかりと理解しましょう！
本記事ではスモーキングジャケット（タキシード）の歴史・由来、着用事例などを見ていきます。
スモーキングジャケットの歴史
まずはスモーキングジャケット（以下、スモーキング）の由来から見ていきましょう。
「Smorking」とあるように、実は昔（1870年代）は男性がタバコを嗜む際、服に灰が落ちてもいいように羽織るための上着でした。
言ってしまえば前掛けみたいなものですね笑
当時の男性はテールコート（燕尾服）を着ていることが一般的で、スモーキングはかなりラフな格好としての位置づけでした。
今だと結婚式で着用されることが多い燕尾服ですが、当時は普段着として着用されていたんですね。
そんな中、1876年にイギリスの皇太子であるエドワード7世がスモーキングジャケットを「ディナージャケット」として
パーティなどで着る正装まで昇華させます。
イギリス王室がファッション業界に与える影響って実は非常に大きく、テーラードジャケットの一番下のボタンを閉めないのも、皇太子の影響と言われています。今でもロイヤルワラントのついた製品は物を選ぶ際の一つの判断基準になっていますよね。
ここまでの流れがスモーキングジャケットの源流となります。
ちなみにタキシードという言葉はアメリカで生まれたもので、タキシードパークというニューヨークにある地で、とある実業家がパーティにスモーキングジャケットを着用したまま参加したことから生まれたと言われています。
うっかりなのか作為的だったのかは分かりませんが、イギリスでもアメリカでも大きな影響力を持つ人によって、喫煙用の「汚れてもいい服」からパーティで着用する「フォーマルな服」へと形を変えていきました。
現代のスモーキングジャケット
さて、歴史上では喫煙用の服として生まれて、後にパーティで着用する華やかな服として昇華されたスモーキングジャケット/タキシードですが、現代での位置づけはどうでしょうか？
冒頭でも触れたとおり、結婚式やパーティ、食事会など非日常なフォーマルの場で着用する、というイメージが強いでしょうか？
個人的な意見ですが、ここ数年でスモーキングジャケットは私達の日常によく登場するようになったと思います。
それは例えば2013年にSAINT LAURENT にエディ・スリマンがクリエイティブディレクターに就任し、スモーキングジャケットをパーマネント（定番品）にしたからかもしれません。
メンズのコレクションのファーストルックでもスモーキングジャケットが採用されていますね。
また、最近では現代ホスト会の帝王ことROLAND様が日常的にタキシードを着用していることも、よく見かける理由の一つかもしれません。
特に彼は、メディアでも度々タキシードの素晴らしさを語っていたり、日本のタキシードデザイナーである横山崇生さんと協業でCHRISTIAN ROLANDというタキシードブランドまで立ち上げるほどの愛好家ですね。
また、スモーキングジャケット、いや、スーツやテーラードジャケットも含め、ドレスライクな格好の話をする上で外せないのはジェームス・ボンドでしょう。
我々男の子は映画007に出てくる一流エージェントジェームス・ボンドからスーツ・タキシードの着こなしや所作、なんならレディへの接し方まで
学ぶべきなのです。
まだ一度も007シリーズ見たことがないって方は、是非見てみてくださいね。シリーズ自体は長いんですけど、とりあえずダニエル・クレイグ主演の作品だけ観ておけば楽しめます。
今ならアマゾンプライムで見れますので、男の子は観ましょう。
カジノ・ロワイヤルという作品は特にスモーキング好きなら目で楽しめる作品になってますよ！
前述したように、スモーキング元々タバコを吸うための服です。
故に普通のジャケットで使われるギャバジンとはちょっと違った折り方をしてあります。
グレインドプードルと呼ばれるシボ感がついた折り方をされており、タバコの灰はもちろん、日常でつくちょっとしたホコリや汚れなどは、
手で払うだけでかんたんに落とせちゃいます。
「汚れる前提の服」故に日常生活でも使いやすいアイテムになっているんですよね。
スモーキングジャケットの着こなし
スモーキングジャケットのルーツ・かっこよさについては十分に伝わったかなと思います。
あとは皆さん気になるのは、それをどうやってデイリーユーズしていくかですよね。
本章ではスモーキングジャケット着こなしの極意を記していきますよ！
極意其の壱 カジュアルダウンすべし
本ブログをここまで読んでくれた皆様なら、スモーキングジャケットが昔はそこまで高貴な服ではなかったことが理解できているはずです。
しかし、世間からすればやはり
「スモーキングジャケット＝タキシード＝結婚式」
みたいな図式が成り立ってしまっています。
そんな中でスモーキングのセットアップにドレスシューズ、ウイングカラーのシャツに蝶ネクタイなんて
していった日には、「あれ、結婚式帰り？」と思われかねません。
それではエレガンスではなく、ただTPOをわきまえていない人になってしまします。
まずはスモーキングジャケットをデイリーユーズするために、ジャケットのエレガンスさを残しつつほかのアイテムでカジュアルダウンしていきましょう。
例えばこの写真は私のInstagramに載せてるコーデです。
このときはスモーキングジャケットの格式高さをTシャツ、デニム、ブーツで抑えつつ、ドレスから離れすぎないよう
ラバリエを巻いていますね。
このときのポイントとして、全体をモノトーンで纏める、シルエットをシャープにする、１つ１つのアイテムはシンプルで高品質な
ものにする必要があります。
いくらカジュアルダウンさせるからって、ダボダボのジャージやティンバーランドのブーツでは、せっかくのスモーキングジャケットの
高貴さが台無しになってしまします。
シンプル・ シャープ・モノトーンの２S+Mを意識しましょう！
極意其の弐 イメージをもたせるべし
例えば先に名前が出たローランド氏が街中でスモーキングジャケットを着ていても、違和感をおぼえることはないだろう。
それは、ローランド氏を知っている人からすれば「ローランド＝スモーキング」というイメージ、図式が成り立っているからであり、
イメージが付くほど着続けた彼には、スモーキングジャケットを着ることに対する自信が付き、結果彼を知らない人から見ても自然体に見える。
自信を持たず、おどおどキョロキョロしながら似合うほどスモーキングジャケットは甘くない。
逆説的に、堂々と着用することで自分に馴染み、違和感もなくなることだろう。
かくいう私もシーズン中はほとんど毎休みスモーキングを着用しており、それが自信にもつながってきている。
まずは周りに「自分といえばスモーキング」というイメージが付くまで着続けてみましょう！
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さて、スモーキングジャケットをいかにデイリーユーズするかは、ここまで読んでくれた皆様ならしっかり身についたはずです。
ここではそれに＋で実践し、よりエレガンスに観られるポイントを解説します！
今回のポイントはそう！ヒールブーツです。
男性の方だと、なかなか取り入れない方も多いのではないでしょうか？
ついつい楽なスニーカーを選んでしまいがちではないでしょうか？
ヒールブーツは１足持っていると、スモーキングジャケットだけでなくなんにでも合わせることが
できる万能な靴です。
特に本ブログの読者がしたいであろうモード・ロック・エレガンスの要素が入ったファッションにはバッチリハマってくれます！
また、スニーカーと違い、手入れをすれば長く愛用できることもいいですね。
レザーは自分の脚の形に馴染んでくれるため、履けば履くほど履きやすくなります。
お手入れ時も愛着わきますよ！
「おしゃれは足元から」という言葉もあるように、靴にこだわることはファッションを楽しむ上で必要不可！是非お気に入りの一足を見つけてください！
基本の１足としてヒールブーツを持ちましょう
【10/12~ サービス名称変更】Prime Try Before You Buyおすすめアイテム
さて、それではお待ちかね！Gumiの独断偏見によるおすすめアイテムの時間です。
。。。と言っても、今回は正直１アイテムしかありません。
手抜きじゃないですよ？それほどまでにそのアイテムが強いのです。
そのアイテムとは。。。
SAINT LAURENT アイコニックスモーキングジャケットです！！
サンローランといえばスモーキング、スモーキングといえばサンローラン。
６６年に発表された伝説のコレクション「ル・スモーキング」から、スモーキングジャケットはサンローランの代名詞的アイテムに。
今回紹介するアイコニックスモーキングジャケットは、シーズンアイテムとは違い、サンローランが定番品として出し続けているもので、最もブランドらしいアイテムかもしれません。
生地に凹凸があるグレインドプードルと呼ばれる織り方をしているため、ホコリやゴミが払うだけで簡単に取れるという便利なアイテムです。（元来はタバコの灰を落としやすくするためです）
この生地のおかげで日常使いがかなりしやすいです。普通のウールギャバのジャケットよりもガシガシ使えるそんなアイテムになっています。
気になる方は是非試してみてくださいね！
本日の格言
ただひとつの黒が存在するのではありません。多くの黒が存在するのです
Yves Saint Laurent
最後に
本日は僕の愛してやまないスモーキングジャケットの紹介でした！
みんな早くスモーキングの魅力に気づくべき。。。！
この記事がいいと思った方！次の記事も見逃さないようお気に入りしておいてくださいね！
それでは！