フランス人は10着しか服を持たない
そんな言葉、誰もが一度は聞いたことがあると思います。
今回は、エレガンスなメンズファッションに必要なたった10着の服について
語っていきいます!
フランス人は10着しか服を持たない
フランス人は10着しか服を持たない 一時期すごく話題に上がり、今なお売れ続けている大ヒット作品ですよね。
一度は耳にしたり、ティファニーブルーな表紙を目にしたことがあるのではないでしょうか?
読んだことがない人のためにざっくり内容を説明すると、
大学在学中、アメリカからパリに留学した著者のジェニファー・L・スコットは
ホームステイ先のマダムや街の人々の「毎日を特別な日として生きる」という考え方に感銘を受ける。
食事の仕方や振る舞い、持ち物の考え方や日々の出来事の捉え方について、パリジェンヌならどうするか、
という著者なりの解釈を記した本です。
こんな感じの内容です。文体も非常に馴染みやすいというか、人柄の良さが現れているような文章なので、未読の方は
一度読んでみていただきたいですね!
ミニマリズムな考え・エレガンスな考え
そんな「フランス人は10着しか服を持たない」の中に登場する、タイトルにもなっている有名な話が洋服の所持数についてです。
作中では服の所持数を減らす理由としては
- 流行り廃れではなく、本当に自分に似合うもの、また自分のライフスタイルに合ったものを選ぶため自然と厳選される
- 1着1着を大切にするため、日々の手入れが容易。また劣化などもすぐに気付ける
- たくさん服はあるのに着る服がないという煩わしさから開放される
という3つのメリットを上げています。
これっていわゆるミニマリストの考え方にすごく似ているなって個人的には思いました。
ミニマリストの方も、服を減らし一軍しか持たないことで様々なメリットが有ることを知っています。
![](https://gumifashion.com/wp-content/uploads/2022/03/andrej-lisakov-Yy4sN6QzboU-unsplash-edited.jpg)
ただ、このブログでツラツラとミニマリズムについて語っても、別に私ミニマリストではないですし(物少ないのは好きですが)
せっかくなので服持つことに対するのミニマリズム的な考え方とエレガンス的な考え方を見ていこうかなっと思います。
ミニマリズム
まずはミニマリズムについてです。
前述したとおり私はミニマリストではありません。しかし、彼らの考え方には賛同できる部分も多く、関連するブログやインスタの投稿はよく見てます。なのでここは代表的なミニマリズムの考え方について記載していきますね。
ミニマリズムの考え方では服を購入・保持する際には下記の3点を意識しています。
- シンプル・無地なモノトーンの服で、着回しが効く物を選ぶ
- 傷みにくく手入れがしやすい素材(ポリエステルやナイロンなど化学素材)を選ぶ
- オールシーズン着用できるものを選ぶ
また、ニットなどを選ぶ際は、1シーズンで買い換えられるようにユニクロや無印良品など比較的安価でシンプルな物を選ぶことが多い気がします。
![](https://gumifashion.com/wp-content/uploads/2022/03/4547315282302_1260-1024x1024.jpg)
エレガンス
反対に、エレガンスの考え方ではどうでしょう?
この考え方って意外とあんまり見ないというか、少ない気がします。他の方のデータとかあんまりなく、あくまで私個人の意見が強いです。
エレガンスの考え方は服の購入・保持する際にこんなことを意識しています。
- この先、生涯に渡って着用したいと思えるデザイン・質の物を選ぶ
- シーン問わず使えるアイテムを選ぶ(例.ドレスコードがあるレストランや大切な人と過ごす時間など)
- テーマやバックボーンに共感できる服を選ぶ
こんな3つを意識し、それに当てはまらないものは買わないと決めています。
![](https://gumifashion.com/wp-content/uploads/2022/03/00027-Saint-Laurent-Menswear-Fall-2021.jpg-edited.webp)
ミニマリズムとエレガンスの違い
さて、ミニマリズムとエレガンス、2つの考え方を見てみた際、意外と似ているところ、決定的に違うところが浮き彫りになりましたね?
簡単にまとめておくとこんな感じでしょうか。
どちらが正しいとかはないと思っていますが、個人的にはいくらきれいな状態を保とうと、ユニクロで買ったニットに思い入れは出来ませんし、
ディティールやクオリティもフォーマルなシーンにはあまりふさわしくないように思えます。
自分が人生の主役で、その主役が輝くための衣装を纏う。
そんな感覚を持っていただきたいですね。(無論、エレガンスに興味があれば、ですが。)
エレガンスを目指す上で持っておきたいアイテム
ミニマリズムとエレガンスの違いを理解したところで、次はエレガンスを目指す上で持っておきたい、むしろこれしかいらないアイテムを
見ていきましょう!
基本的には
シーズン共通アイテム:7着
各シーズンアイテム:3着ずつ
で見ていきます。また、小物類(スカーフ、アクセサリーなど)や靴は今回数に含まないものとします。
スカーフ、ラバリエなど、シンプルなファッションにアクセントを加えられる小物類は本当におすすめなのでまたおすすめ紹介しますね!
靴についてはこちら、アクセサリーについてはこちらの記事を要チェックです!
それでは見ていきましょう!…という前に、まずはアイテムを選ぶ上で大切なキーワードを教えておきます。
それはシンプルで細身のモノトーンのアイテムを選ぶということです。
服のパワーに頼って自分をよく見せることも一つの服の楽しみ方ではありますが、あえてシンプルに、
そして自分のラインを見せる・活かすようなアイテムを着用することで、フェミニンな要素が自然と醸し出され、
エレガンスな雰囲気を作るのに一役買ってくれます。
大切な要素なので覚えておきたいですね!
それではようやくアイテム紹介です!
シーズン共通
- スモーキングジャケットorブラックのテーラードジャケット(1つボタンが望ましい)
- ロングタイプのテーラードジャケット
- 黒のスキニーデニム
- 黒のスリムスラックス
- シンプルな黒のシャツ(比翼仕立てだとなお良し)
- シンプルな白のシャツ(同じく比翼仕立てが良い)
- ポルカドットのシャツ(比翼仕立てが良いですね)
シーズン共通に持ってきたアイテムは、文字通りオールシーズン使えるもので、エレガンスコーディネートの核となるアイテムたちです。
全体を通してのシルエットは9割方ここで決められます。
上記のアイテムを使用したスタイリングはこんな感じ。
春・夏
- シンプルな黒のTシャツ(ポケットは✗)
- シンプルな白のTシャツ(無装飾のもの)
- モノトーンのTシャツ(こちらは夏らしく少し柄が入っているもの)
春・夏は服装がシンプルになりがちだからこそ、周りとの差別化のために奇抜な格好に走る方はよく見ます。
しかし、それはエレガンスではありません。
ここは敢えてかなりシンプルなアイテムを使い、ラバリエで自然な差別化を図りたいですね。
春であればシーズン共通アイテムをうまく組み合わせて行きましょう!
春はこんな感じ。
夏はこんな感じで私はスタイリングしてます。
秋・冬
- 黒のトレンチコートor黒のチェスターコート
- ハイゲージの黒のタートルネックニット
- モノトーンボウタイシャツ
秋・冬はコートという非常に面積が大きく、存在感のあるアイテムが主役になるシーズンです。
故に、無駄を削ぎ落とし、シンプルなファッションを突き詰めたいですね。
どうしても色が重くなりがちなシーズンでもありますので、スカーフやマフラーで明るさを出せれば上級者だと思います!
秋はこんな感じでしょうか。
冬は重ためで攻めてます。
番外編:ラバリエ・スカーフ
- 無地のシンプルなラバリエ
- 柄や装飾が入った動きをアクセントを付けられるラバリエ
- 色に変化を与えられる大判のスカーフ
アクセサリーや靴はなんとなくイメージつくけど、ラバリエ・スカーフなんて使ってことがないって方も多いのではないでしょうか?
まだまだメンズでは一般的ではないアイテムなので、戸惑うかもしれませんが、シンプルな服装にはすごく映えるアイテムなので、勇気を持って取り入れてみてください!
こんな感じで日常から取り入れてます!
ちなみに今回紹介したコーディネートの詳細は、私のインスタグラム or Uniikのページに記載しています!
興味ある方はぜひ見てください!
本日の格言
Dress shabbily, they notice the dress. Dress impeccably, they notice the woman.
ココ・シャネル
-下品な服装は服だけが目につき、上品な服装は女を引き立たせる-
終わりに
シンプルエレガンスなファッションは普遍的なかっこよさがあります!
パーカーやスウェットは楽ですが、それってほんとにオシャレですか?
同じ疑問を持った方はぜひエレガンス道を一緒に歩みましょう!
それでは!