「ドレスコード」それはその場所が定めた服装の規定であり、その場所に赴く一人ひとりがその場所の品格を形成するという意識の現れである。
自身の突飛な服装のせいでその場所自体の世界観を妨げたり、周囲の人に違和感を与えないよう配慮するエチケットとも言えるでしょう。
また、ファッション好きにとっては限られたルールの中で自身を表現できる貴重なシーンでもあります。
![](https://gumifashion.com/wp-content/uploads/2022/01/746857_s.jpg)
こんにちは!Gumiです!
今回は男性のドレスコードについてです。
細かいルールも多く、少々面倒に感じられる方も多いかもしれませんが、自己表現を最大限できる機会でもあります!
ドレスコードを楽しめるよう、学んでいきましょう!
ドレスコードとは
ドレスコードはなんのために存在するの?
ドレスコードのあるレストランに行くけど、どんな格好をすれば良いの…?
友人の結婚式の招待状にブラックタイと書いてあったけど、何を着ていけば良いんだろう…?
![](https://gumifashion.com/wp-content/uploads/2022/01/pexels-mariyka-miaskovska-7868512-768x1024.jpg)
普段私達が生活する上で、ドレスコードが明確になっている場所というのは多くありません。
しかし、冠婚葬祭等フォーマルな場や雰囲気・世界観を大切にしているようなホテル、レストラン等では来場される方の服装に対して一定のルールを設ける場合があります。
外装、内装、スタッフ、提供するサービス、その場所を運営する企業のバックボーンなど、その「場」の世界観を形成するためには様々な要素があります。
来場者の服装ももちろんその一環です。
例えば、とても美しい店構えで、内装も豪華絢爛、スタッフの対応も一級品で、何より料理がとても美味しいレストランがあったとします。
一見完璧に思えるレストランですが、入ってくるお客様が皆スウェット・サンダルで寝癖をつけた人ばかりだとどうでしょう?
お店の高級感が一気に損なわれ、その様子をみた通行人は激しく違和感を覚えるでしょう。
来場者の服装はその「場」を提供する側からすると、管轄出来ない外部的な要因となります。
故に、ある程度のルールを設けることで、その動きを管理しやすいようにしたのが、ドレスコードとなります。
また、服装に自身がない方でも、そのルールに従えばその場に違和感がない格好ができるため、来場者側も積極的に意識していきたいものです。
ドレスコードのランク
ドレスコードですが、大きく分けて4つの格式に別れています。
それぞれの特徴を覚え、スマートに着こなせるようにしていきましょう!
フォーマル(正礼装)
フォーマルとは、ドレスコードの中でも最も格式高いもので、日本語だと正礼装と呼ばれます。
また、ブラックタイやホワイトタイとも呼ばれています。
シーンとしては、結婚式やパーティなどが想定されます。
華やかで厳かな場はフォーマルと覚えれば間違いないと思います。
男性のフォーマルウェアですが、時間帯や指定方法によって大きく3つに別れます。
日が出ている明るい時間帯のパーティの場合、モーニングコートと呼ばれる背が長いジャケットを着用することが
マナーとなっています。
色合いも、基本的には黒いジャケットにグレー調のストライプスラックスを合わせることが一般的となります。
結婚式では新郎新婦の父親が着用することが日本だと多いイメージですが、正装の一つですので覚えておきましょう。
![](https://gumifashion.com/wp-content/uploads/2022/01/large.jpeg)
夜の時間帯に行われるパーティには特に指定がない場合、もしくはブラックタイを指定されている場合、タキシードを着用しましょう。
色は、基本的には深い黒のみが許されていますが、黒に近いネイビーのものも良いとされています。
ウイングカラーのシャツに蝶ネクタイ、カマーバンドを着用することが多いです。
最近だと、日中からの着用も可能となってきて、最も汎用性の高いフォーマルウェアの一つとなっています。
![](https://gumifashion.com/wp-content/uploads/2022/01/c_190122_3_sf_02.jpg)
あまり見かけることはありませんが、もしドレスコードにホワイトタイと表記があった場合、燕尾服を着ていくことがルールとなります。
ウエストの位置までしかないショートのジャケットに、白のベスト・蝶ネクタイを合わせるのがマナーです。
![](https://gumifashion.com/wp-content/uploads/2022/01/c_190122_3_sf_03.jpg)
セミフォーマル(準礼装)
セミフォーマルは日本でもっとも普及しているドレスコードです。
主に結婚式に参列する際に適用されるドレスコードです。
セミフォーマル指定の場合、基本的にはブラックスーツを着用すれば間違いないです。
![](https://gumifashion.com/wp-content/uploads/2022/01/0218efccfa565d4d2ee80984bd2a639e.png)
結婚式など華やかな場だけでなく、葬儀等にも使えるフォーマルウェアですので、1着は持っておきたいですね。
ちなみにブラックスーツと言っても、普段仕事で使う黒いスーツを着ればいいというものではありません。
礼装としてのブラックスーツは、黒が深ければ深いほど格式が高いものになります。
光沢がないほどの深い黒を選びましょう!
パーティであればネクタイやチーフで明るさを出しながら着用すれば、スマートに着こなせます。
また、セミフォーマルでもタキシードの着用は可能です。
インフォーマル(略礼装)
こちらもセミフォーマル同様広く普及しているドレスコードの一つです。
親しい友人の結婚式等ではこちらが適用されます。また、平服でと指定がある場合も同様です。
セミフォーマルよりも自由度が高く、普段使用しているスーツも一部こちらに含まれます。
![](https://gumifashion.com/wp-content/uploads/2022/01/eb50698bfde81d02629bbd02850abecc.jpg)
前述したブラックスーツの他に、ダークスーツの着用が認められています。
黒や濃紺、ダークグレーなど色合いが濃いスーツであれば基本的には何を着用してもOKです。
ビジネスシーンで着用しているスーツを着回せるのはありがたいですよね。
ただし、ネクタイやチーフでアクセントを付け、華やかに装う方が好ましいです。
スマートカジュアル
主にホテルやレストランに適用されるドレスコードで、私達が生活する上で最も多く触れる機会があるドレスコードです。
上記3つのドレスコードとの大きな違いは、礼装ではない事です。
故に、こちらのドレスコードに厳密な定義やルールはありません。
ただし、一般的に男性はジャケットを羽織っていくのが良いでしょう。
![](https://gumifashion.com/wp-content/uploads/2022/01/How-to-wear-smart-casual-and-casual-formal-wear20210120-4.jpg-1.webp)
フォーマルさを出すためには、やはり濃い色合いのジャケットを着用したいところです。
また、パンツもできればジャケットと同系色のスラックスや黒のタイトなデニムを着用し、
シルエットと色合いをよりフォーマルな印象にするのがベターです。
ドレスコードの楽しみ方
ここまで読んでいただいたとおり、ドレスコードには様々なルールやマナーがあります。
それ故、苦手意識を持つ方も多いのではないでしょうか?
その気持ち、とてもわかります笑
しかし、裏を返せば、ドレスコードの定める規定の中で最大限個性を発揮することができれば、ただコードに準じた服を着ている方よりも
何倍もおしゃれに見せることが出来ます。
学生のときは皆様制服をいかに着崩すかをルールの中で必死に考えましたよね?
あの感覚をドレスコードでも実践していきましょう!
ドレスコード別おすすめコーディネート
ここからはGumiの考える正統派とは少し違った、アレンジの効いたドレスコード別の着こなしを紹介していきます!
正統派で当たり障りのないコーディネートが見たい方はググってください笑
フォーマル(正礼装)
まずはフォーマルウェアですが、22年の格付けに出演されていたX JAPANのYOSHIKIさんのコーディネート。
こちらものすごく参考にしやすいと思います。
ショールカラーのタキシードセットアップにウイングカラーのシャツとここまでは正統派ですが、
シャツをブラックにすることでよりエレガンスな印象に。
また、タイは蝶ネクタイではなくシルバーのナロータイをつけていますね。
ナロータイはロックな印象を与えてくれますし、カラーリングも黒のシャツにピッタリマッチしていますよね!
ウイングカラーにネクタイはモーニングらしさも出て、フォーマルな印象も崩しません。
また、ブラックのストール(シルクだと思われる)をつけることでより優美な印象になりますね。
ご本人のアイコニックなサングラス・挑発と相まって、ロックでエレガンスなニュアンスが醸し出されています。
余談ですが、格付けに出られている時の出演者の格好が好きです。
皆さん黒基調のフォーマルで、各々の個性を活かしたスタイリングされていて。。。
セミフォーマル(準礼装)
続きましてはセミフォーマル。
個人的には以前私のインスタグラムで投稿したコーディネートが大好きです。
従兄弟の結婚式にて着用したスタイリングです。
パット見ベーシックなスタイルですが、
ジャケットはピークドラペルのスモーキングジャケット(タキシード)を着用しています。
白のシャツにシルバーのネクタイと、割と真面目なスタイリングですが、
シャツはピーターパンカラー(衿先が丸くなったシャツ)、ネクタイはナロータイ、足元にはサイドジップブーツを合わせました。
よく見るとスタンダードとはぜんぜん違うコーディネートとなっています。
アイテムの随所に自身が表現したい個性を散りばめることで、違和感なくドレスコードが楽しめると思います!
ちなみにこちらでスモーキングジャケットについては詳しく記載してあります!
インフォーマル(略礼装)
インフォーマルは礼装の中では格式がそこまで高くありません。
だからこそ、少し強めにこんなコーディネートはいかがでしょう?
![](https://gumifashion.com/wp-content/uploads/2022/01/3d320047c651ee147e9be65593a9b896-817x1024.jpg)
すごく個性的なコーディネートですが、すごくドレッシーに見えますよね?
ピークドラペルのスモーキングを使ったこちらのスタイリングですが、実はフォーマルらしからぬ要素がいくつもあります。
例えば胸元ですが、いわゆるネクタイや蝶ネクタイなど、これまでのコーディネートには欠かさずあったアイテムをつけていません。
その代わりに、ラバリエシャツ(ボウタイシャツ)と呼ばれる襟がリボンのように結べるシャツを使っています。
シルク生地を使用しているため、上品な光沢がありますね。
また、ソックスに差し色で赤を持ってくることで、寄りロックかつセクシーなコーディネートになっています。
素材の上質さやシルエットの美しさがないと途端に破綻してしまう絶妙なバランスで出来ている本スタイリング。
ぜひ参考にしていただきたいです。
スマートエレガンス
最後はスマートエレガンスの紹介です。
主にレストランやホテルなどで着用するため、今までのドレスコードとは着用するシーンがそもそも違います。
そんなスマートエレガンスにおすすめしたいコーディネートはこちら。
ローランドさんのタキシードを使用したスタイリングです。
パンツに黒色のスキニーデニムを持ってくることで、タキシードをあわせても固くなりすぎず自然体なファッションとなっています。
また、インナーもTシャツを使用していますね。パーティや式典では基本的にNGですが、レストランであれば話は別です。
あくまで日常の中の1シーンですから、これぐらいカジュアルな要素を纏ったほうが違和感なく個性を発揮できます。
また、最大の特徴は鮮やかな色合のスカーフを合わせていることですね。
他のアイテムが全て黒色のため、非常に映える仕上がりになっています。
こういったアイテム一つ差し込むだけで、エレガンスに差別化を図れるのでおすすめです。
本日の格言
ジャージばかり着ていたら、ジャージが似合う人間になっていく。
ROLAND
終わりに
各ドレスコードのコーディネートを見ていきましたが、参考になりましたでしょうか?
個人的な好みもろ出しですが、こういったフォーマルよりなコーディネートにはぜひスモーキングジャケット(タキシード)を使いたいなって思います!
ブラックスーツよりもフォーマルな立ち位置だからこそ、ある程度カジュアルなアイテムをあわせてもしっかり様になりますし、格式を落としません!
ルールに縛られすぎず、逆に利用して楽しんでやるぐらいの気持ちで取り組んでみましょう!
それでは皆様よいエレガンスライフを!